AUTOMOAI "Outer Me, Inner Me"
MAY 29 - JUNE 25, 2024
この度、オートモアイは個展"Outer Me, Inner Me"を開催いたします。本展では描き下ろしの新作とあわせ、『Turquoise from Bolivia』焚書舎 2023の原画も展示いたします。
オートモアイは2015年より作品制作を開始、初期はモノクロドローイングを中心に制作していました。2018年に300ページに及ぶ作品集『Endless Beginning』(焚書舎) の出版と同時期に絵の具とキャンバスを使った制作が本格化し、出版記念展にて原画とあわせて発表、イラストレーションという印象から絵画という印象へ変容を遂げています。2019年以降は平面作品に加え、立体作品も発表し、2020年以降は油彩での制作を続けています。
本展の新作は、紙とペンで自ら描いドローイングがモチーフとなって油彩が描かれています。絵画と、絵画とは呼ばれなかったものには境目が実在するのか、その問いを探るかようなふるまいを魅せます。
表現手法が増え続け、その分類や名称の複雑さが増すなか、それらは創作や表現の衝動や喜びに必ずしも必要があるのか、あらゆる画材を手に描くことを享受し、描き続けるオートモアイの、今日の新しい挑戦と問いかけをぜひご高覧ください。
"Outer Me, Inner Me"
現実世界の私が外側の私だとすれば夢の中の私は内側にいる私だ。
夢が死のオマージュとして捉えられるのであれば、死は生の内側にあるということになる。
死と生、夢と現実は表裏の関係で語られるが、本当は死は生の中に夢は現実の中に入れ子のように内包されているのではないかと思う。
起きている私は常に夢の中の私を内在している。
私は内側の私を見る事ができるけれど、誰かに見せることはできない。
絵は心象を現実に現す事ができる装置だ。
古来より肉体を持たぬ魂が蝶の姿を借りて現世に現れるように、内在化された夢の中の私はこの装置の力を借りて現実に姿を見せる。
-オートモアイ