HAMADARAKA "ELEMENTAL DADA"
APR 13 - MAY 19, 2024
この度、i GALLERY OSAKAでは、HAMADARAKAの個展
「ELEMENTAL DADA (エレメンタル ダダ)」 を開催致します。大阪では初の個展となります。
風のささやき。都会のざわめき。夕暮れの色彩。
これらの瞬間が私たちの心に大きな影響を与えていると感じたことはありますか。
HAMADARAKAの作品は、日常の些細な出来事や見逃されがちなものにこそ、
驚くべき美しさや奥深い意味を秘めていることを伝えておリます。
今回の展示では、視覚だけでは感じられない深遠なるテーマに取り組み、
彼女たちならではの視点から新たな世界を描き出しています。
また、原始的なエッセンスが象徴され、過去と現在が交錯し、未来への前向きな期待や冒険心を示唆しています。
そういった彼女たちが示す「1つのゼロ」とは、一体何なのか。
そこには、”独立しているように見える個々の存在や物事でも実際には全体の一部である” ことや
“無限の可能性” などが示されていると言えるでしょう。
本展では、新作の13点のキャンバス作品を中心に、計26点をご覧いただけます。
作品を通じて、”ゼロの存在” を感じていただければと思います。
1つのゼロを受け入れることができた時、皆様の目の前にも「化身」としての生き物が姿を現すかもしれません。
“ ELEMENTAL DADA (エレメンタル ダダ) “
ほんの1mm皮フの外
ちょっとの全部がこぼれ落ちてた
いとおしい夜に衣がえするように
化身たちが 夜のうぶ毛と微笑する
風の足あとが あの子たちの血管をノックして
飛ぶことを忘れた炎に2時の曇り空をあげた
4万回転したくもの巣
逆さの海をのみ込んだ白虹色の鰐
いつか消えてしまうかもしれない
明日の向こうに会いにゆこう
わたしたちは1つのゼロでした。
目に見えない元素的な要素達は、私たちにプルっと心臓が震える様な謎解きをくれます。
それはイメージのスペクトラルのように、色や言葉の響き、凹凸、うねりのラインとなって現れ、それらを2人でパズルのように混ぜ組み合わせていくと、目に見えるものと見えないものの間の世界の、「仮の姿」=「化身」としての生き物が現れます。
自然界に存在する原始的な要素に関連するという意味の”ELEMENTAL”に、スワヒリ語で姉妹を意味する”DADA”を組み合わせ、私たちHAMADARAKAが描く化身たちの総称としての言葉に置き換えました。
それはいつか消えてしまうかもしれない、いつか見た記憶であり、目には見えていない今であり、その破片をパズルのように混ぜ合わせて何かしらの答えとして目の前に現れた、未来の生き物なのかもしれません。
- HAMADARAKA